人事ご担当の方へ

メンタルヘルス対策とキャリア形成支援

キャリアカウンセリング Office SORAは、キャリアカウンセラー・産業カウンセラーとして、企業における「メンタルヘルス対策」と「キャリア形成支援」の分野でお役に立てると考えています。


会社が成長し、発展し続けるためには、共に働いてくれる社員は大切な存在であり、また、社員にとっても雇用の場を提供してくれる会社は大切な存在です。言わずもがな、お互いがWin-Winの関係にあることが理想的な形であることは間違いありません。
そのために、会社は社員が働きやすい環境づくりやモチベーションを高める工夫をし、社員は能力を高めて会社へ貢献すると共に自己成長によって人生を豊かにしていく努力が必要となるのですが、お互いの意識の高低差が大きいとバランスが取れずに「離職」という方向へ進んで行ってしまうのでしょう。

日本の労働力人口が減少していく中、会社にとって貴重な人財である社員に長く働いてもらうことはとても重要なことであり、そのために、キャリア形成支援(人材育成)、メンタルヘルス対策、職場環境づくり、労働条件の整備など、労働者が働きやすくなるための様々な取組みをされていることと思われます。

離職の理由は?

私がキャリアコンサルタントとして就労支援業務に携わってきた中で感じたことは、仕事の悩みで相談に来られる方の多くは、職場環境や労働条件の悪さを理由としたケースが多いということです。なかには、労働者側の要因(未熟さや怠慢など)が影響していると思われることもありますので、その場合には、社員教育などで成長させていくことが必要になるのかと感じます。


厚生労働省の「令和5年 雇用動向調査結果」によると、「前職を辞めた理由」の個人的理由の中で高い割合を示しているのが、「人間関係」・「給料等の収入額」・「労働条件」・「仕事内容」です。男女の違いによって若干数値の違いもありますが、ほぼ同じ傾向が見られます。

離職の理由割合 令和5年雇用動向調査結果より
令和5年雇用動向調査(厚生労働省) 前職を辞めた理由別割合


日本の企業における新卒一括採用は今もなお人材確保では主流ですが、終身雇用制についてはかつてのような安定感がなくなり、また労働者の価値観の変化なども相まって、転職をキャリアアップの手段として肯定的に捉えて活用する労働者も増えているようです。

ポジティブな転職であればよいのですが、社員が職場や会社に不満を抱き、その不満が解消されなかったことによるネガティブな転職(退職)は、はたして会社にとんな影響を及ぼすでしょうか?

突然辞めてしまう、長続きしない

皆さまの会社(職場)で、「社員が突然辞めてしまった」という経験はありませんか?
特に、優秀な社員ほど突然辞めてしまうことは珍しいことではなく、会社(職場)に見切りをつけたという形での転職になるのではないでしょうか。

優秀な人がいなくなると確実に仕事のクオリティーや職場の士気が下がり、会社にとって良いことはないはずです。しかしながら、一人抜けたくらいで業務が止まってしまうことがないというのが組織の強みではありますが、その一人の離職をないがしろにしてしまう危険性を組織は持ち合わせているのではないでしょうか。
離職の原因を改善をせずに放置してしまうと、人材不足や事業成績の悪化を引き起こし、負のループにはまり込んでしまう恐れがあるでしょう。


社員が辞めてしまうことを完全に防ぐことは無理だと思いますが、社員の不満に対して会社が未対応という形はけっして良いことではなく、後々の会社の業績や存続に影響してくる重要な問題であると思います。

不満を抱えたまま退職した人の気持ちや感情は、人伝いに世間に広がり、ネガティブな要素として会社に悪い影響を及ぼしてしまいます。いわゆる “口コミ” による悪い評判の拡大です。企業がお金をかけ周知・PRしている一方で、悪い評判が広がっていくことはできるだけ避けたいところです。

企業にとって、
①社員の離職を防ぐための対策をすること
②可能な限り円満退社となるように対応すること
が大切なのではないでしょうか。
そのためにも、メンタルヘルス対策やキャリア形成支援が重要になってくるのだろうと考えます。

キャリアカウンセリング

トップページに記載させていただきましたが、キャリアカウンセリングとは、「個人の人生をより良いものとするために、主に働くことにかかわる悩みや不安を解決するためのプロセスとなるカウンセリングのこと」です。ですから、職場で生じる社員の悩みのほとんどはキャリアカウンセリングの領域になります。

明確に分けることが難しいのですが、キャリアカウンセリングの区分としては大きく分けると2つになると考えます。
(1) キャリア(仕事)に関する悩み
・仕事のやりがい
・仕事への適性
・業務内容、業務量
・将来のこと(キャリア形成、定年)
・労働条件
・退職や転職
・その他
(2) メンタルヘルスに関する悩み
・ストレス
・人間関係
・ハラスメント
・メンタル不調
・健康のこと
・家族のこと
・その他


皆さまの会社では、社員が安心して悩みを相談できる環境が整っていますか?
「うちは定期的に上司が面談をしているので大丈夫!」という企業もあると思いますが、はたして、上司と社内で行う面談(相談)が、安心して悩みを打ち明けることができる場になっているでしょうか?

上司との面談の目的が「人事考課のための面談」では、社員が悩みを相談することは難しいと思われます。また、面談の場所や上司の人間性などにも影響されるので、「悩みを相談しやすい環境(条件)づくり」が大切になってきます。

また、50人以上の労働者を使用する事業場ではストレスチェックが義務づけられていますので実施されていると思いますが、実施後の結果(レポート)を有効に活用されていますか?
実施結果(レポート)は上司が見ることができませんので、社員に直接渡されていると思われますが、恐らく “高ストレス” に該当しなければ、何事もなく終わっていると思います。
ストレスチェックの利用価値は実施結果(レポート)を受取った社員に委ねられていることになってしまいます。

社員の同意を得てになりますが、ストレスチェックの実施結果(レポート)を活用してカウンセリングを行い、社員のメンタルヘルスの向上や不満の解消など、職場環境の改善に役立ててみるのはいかがでしょうか?


キャリアカウンセリング Office SORAでは、個人の尊厳を大切に扱い、寄り添ったカウンセリングを目指していますので、福利厚生の一環としてのご利用や、悩みを抱えた社員の個人的なご利用など、キャリアカウンセリング Office SORAをご活用いただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。

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