キャリアの悩み– concerns –

就職活動の悩み

就職活動というと学生のイメージが強いかもしれませんが、転職や再就職をする社会人にも就職活動(求職活動)が必要となります。ですから、学生も社会人も就職活動において悩む内容はほぼ同じです。

例えば、
 ・自分にどんな仕事が向いているのかわからない
 ・応募書類がうまく書けない
 ・面接が不安
 ・採用されたら仕事をきちんとできるか不安
 ・職場にどんな人たちがいるのか心配
などがあります。

これらは、主に自己理解と仕事理解の不足が要因となっていることが多いのですが、自己理解を自分一人で行うことは意外と難しいものです。学生の場合には、自己理解を “自己分析” 、仕事理解を “企業研究” と言い換えるとわかりやすいかもしれません。

自己理解と仕事理解が不足のまま就職してしまうと 雇用のミスマッチを引き起こすリスクが高まり、就職しても早期に離職してしまうなどの残念な結果につながることが心配されます。
自己理解(自己分析)はとても根気のいる作業で、どれだけ自分のことをしっかりと振り返ることができるかが重要なポイントになります。

自己理解を深める方法としては、カウンセリングでの対話によるやり取りが有効で、特に職務経歴書(エントリーシート)などの応募書類作成の過程における「問いかけによる深掘り」が効果的です。また、職業興味検査や職業適性検査などのアセスメントツールを使用して自己理解の深める方法もあります。

自分のことをしっかりと理解し、納得して就職(転職)できるようにしていきましょう。
戻る

転職の悩み

「転職のことで悩んでいます」と相談に来られる相談者の場合、大きく二つに分かれます。
一つは、転職活動そのもので悩んでいるケースです。前述の「就職活動の悩み」と同じなので説明を省略します。
もう一つは、“転職しようかと考えさせられている原因(きっかけ)” について悩んでいるケースです。

例えば、
 ・職場の人間関係がよくない
 ・職場になじめない
 ・職場でハラスメントを受けている
 ・今の会社で 将来大丈夫なのか不安
 ・給料が安いなど 雇用条件がよくない
 ・今の仕事が 自分に合っていない
 ・今の仕事に やりがいを感じない
 ・子育てや親の介護などで 仕事との両立が難しい
 ・会社が 病気や障害などを理解してくれない
などがありますが、他にも色々なケースがあると思われます。

“働くことにかかわる悩み” の解決策の一つとして “転職” があります。
ブラック企業だったり、悪質なハラスメントを受けている場合など、すぐにでも辞めて転職したほうがよいケースもありますが、熟考を必要とする転職の判断を一人で抱え込むことはとても苦しく、あなたのQOL(人生・生活の質)を低下させる原因にもなります。

カウンセリングでは、あなたの不安や葛藤などといった辛い気持ちをしっかりと受け止め 寄り添いながら、その悩みを解決していくための方法を一緒に考えていきます。

自分の気持ちや状況をしっかりと整理・理解し、あなたにとって相応しい働き方・生き方を考えていきましょう。
戻る

人間関係の悩み

“人の悩みの9割は人間関係の悩み” と言われるほど、多くの人が日常的に経験している身近にある問題です。
しかしながら、そのストレスにより健康を損ねてしまったり、あるいは転職に至ってしまうなど、人生に大きなダメージを与えてしまうほどの危険性を秘めた問題でもあります。

人間関係の悩みは相手があってのことなので 自分だけでは解決することが難しい問題ですが、自分の考え方や行動を変えていく手法が 精神的負担の少ない改善方法になるケースが多いと思われます。

カウンセリングでは、人間関係の問題によって生じている あなたの怒りや不安などといった辛い気持ちをしっかりと受け止め 寄り添いながら、その悩みを軽くするための方法を一緒に考えていきます。
後述の「ストレスの悩み」と重複する部分が多く、カウンセリングのアプローチ方法なども似たようなものとなります。

自分の考え方や価値観について整理・確認し、自分に合った人間関係の築き方や解決方法を見つけていきましょう。

戻る

ストレスの悩み

ストレスには “良いストレス” と “悪いストレス” があります。
私たちが健康に生きていくためには、ある程度のストレスが必要だと言われていますが、上述の「人間関係の悩み」をはじめ、過労・不安・モチベーションの低下などは 健康を損なう恐れがある “悪いストレス” にあたり、早めに対処しておきたいものです。

カウンセリングでは、ストレスにより生じている あなたの辛い気持ちをしっかりと受け止め 寄り添いながら、その悩みを軽くするための方法を一緒に考えていきます。
自分の考え方や行動を変えていくことが 改善効果の得られやすい方法と思われますが、ストレスの発生源に対して対処していくことが必要になることもあります。

強いストレスを受け続けたダメージにより うつ病・適応障害・パニック障害などのメンタル疾患につながらないように、自分に合ったストレスの対処法を見つけ 心のセルフケアができるようになりましょう。
戻る

昇進・定年の悩み

昇進は、一般的には 喜ばしい出来事ですが、その一方で、役割遂行へのプレッシャーや責任・業務量の増加、部下の扱いや組織をまとめるといった人間関係の悩みなど、ストレス要因が増えてしまう出来事でもあります。
喜ばしいはずの昇進によって健康を損なってしまう、あるいはモチベーションが低下して楽しく働けなくなったなどの悪い影響が出てしまうことは とても残念なことです。

また、定年は、生活環境を大きく変えてしまう人生の出来事の一つです。定年年齢に達すると、退職・再就職・継続雇用といった選択により、新しい人生を歩んでいくことになります。これまで企業の第一線で働いてきた人にとって、現役を退くという役割の変化は 予想以上に大きなストレスになります。
定年退職は これからの自分の人生について見つめ直すきっかけとなる出来事でもあり、ポジティブに捉えれば 新しい人生の始まりとも言えます。

自分の立場や置かれる環境が変化することで大きなストレスを受けますが、その変化にどう適応していくか、自分をどう変えていくかということが大切になってきます。これまでの自分を変えるということは簡単なことではありません。
カウンセリングでは、あなたの迷いや葛藤などの不安な気持ちをしっかりと受け止め 寄り添いながら、その悩みを解決していくための方法を一緒に考えていきます。

あなたらしく転換期を乗り越える方法や あなたのこれからの人生の歩み方について考えていきましょう。
戻る

子育て・介護の悩み

子育てと介護 は、“仕事との両立”という悩みを生じさせる人生の役割の一つです。「子育てが終わったと思ったら、次は親の介護が必要になった」、あるいは、その両方が同時に発生する 「ダブルケアで苦労している」という方もいらっしゃると思います。

“子育て・介護と仕事との両立” の課題の根っこには、これまでの日本の文化やジェンダー問題がかかわっているなどの複雑性を兼ね備えています。両立の困難によって、これまでのキャリアを失ってしまったり、貧困に陥ってしまうことは避けたいところです。

子育て・介護と仕事との両立を乗り越えていくには 自分の努力だけでは限界があり、職場の理解や社会的支援など 周囲(自分以外)から力を借りるということが重要になってきます。

子育てや介護自体の問題は、地方自治体の子育て支援部門や地域包括支援センターなどとのご相談になることが予想されますが、カウンセリングでは、あなたが抱えている不安や辛さをしっかりと受け止め、あなたのよき理解者となり、あなたの心身の健康を守るための方法を一緒に考えていきます。

子育てや介護の役割を果たしながら、あなたのキャリア(人生)も大切にしていける方法を考えていきましょう。
戻る

病気・障がいの悩み

病気や障がいは、私たちが本来持つはずの自由に制限を与える厄介なもので、自分の意志ではコントロールできない理不尽な存在として人生にかかわってきます。

ざっくりとした割合になりますが、「日本の労働人口の3人に1人が何らかの病気を抱えている」、「日本国民の8人に1人は障がいがある」といった状況であり、とても身近なものとなっています。
国の調査によると、「病気を抱えて就労する人の9割以上が働き続けることを希望している」という調査結果もあり、病気や障がいを抱えた人の “治療と仕事の両立” は人の尊厳を守るための重要な課題であり、また、昨今の労働力不足を改善していくための役割を担うことも期待されています。

企業は利益を上げて存続していくため、雇用された社員にはしっかりと働くことが課せられます。病気や障がいを抱えた人の “治療と仕事の両立” は、企業と本人がお互いに病気や障がいの状況・特性などを理解し、できること・できないことを把握しながら、Win-Winの関係を目指していくことが重要になってきます。

カウンセリングでは、あなたが抱えている不安や辛さをしっかりと受け止め、あなたのよき理解者となり、あなたの尊厳が守られ、あなたらしく暮らしていくための方法を一緒に考えていきます。

病気や障がいを受入れ 自分の中にどう位置づけていくか・・・、あなたの人生がより充実したものになるための方法を考えていきましょう。
戻る

人生・キャリアの悩み

誰しも、“働くとは・・・” 、“生きるとは・・・” について考えたことが一度はあると思いますが、人にわかりやすく説明できるでしょうか?

一般的に「キャリア」とは 就職や職業経験などを表すことが多いのですが、これは狭い意味でのキャリアです。本来のキャリアのもつ意味は、もっと広い視野で捉えた “人生や生き方” を示すものであり、キャリアについて考えるということは 生き方(人生)を考えるということになります。

キャリアの悩みの中で “働くこと”に直接的な事柄だと、就職して社会人になる時、何らかの理由により転職を考える時、仕事の意味を見出そうとする時、昇進して部下ができたり責任が重くなった時、定年を考え始めた時などがあるでしょう。間接的な事柄を含めると まだまだ沢山出てきます。

キャリアについて考える時、働くこと(仕事)が人生に複雑に絡み合っているため、深く考えれば考えるほど難解な問題となっていきます。
未来は誰にもわからない不確実なものなので、自分のキャリアを考える際にはこの不確実さを受入れ、その一方で自分なりの見通しをもって前に進んでいくことが必要となってきます。少々矛盾を感じるかもしれませんが、「不確実さを受入れながらも 自分で肯定的な未来を形づくっていく」という姿勢が必要になるのだと思います。

カウンセリングでは、あなたが抱えている疑問や不安などをしっかりと受け止め、あなたのよき理解者となり、あなたの肯定的な未来のつくり方について一緒に考えていきます。

未来は不確実で不安定ではありますが、あなたらしく生きていくための方法を考えていきましょう。
戻る

家族・親族の悩み

配偶者・子供・親・親戚などの自分以外の問題が、自分のキャリアに影響を与えることがあり、なかでも、”子供が働けていない”、“子供がひきこもっている” といった “子供の仕事の悩み” は、親にとってとても大きな心配ごとになります。

社会的には8050問題、7040問題といった名称で、80代の親と50代のひきこもりの子供、70代の親と40代のひきこもりの子供という、ひきこもりの高齢化問題を表しています。

親にとって「そろそろ年金暮らしになるので・・・」、「自分たちが亡くなった後・・・」など、子供の将来を心配するのは当然のことなのですが、子供本人もなかなか働くことができないために、不安や苛立ちが強くなり悩んでいます。一番辛いのは子供本人なのですが、見守る親にとっても苦しい日々が続くことになります。

「働かなければと思っているのに、働くことに不安があり働けない・・・」そんな辛い状況にある人が、誰かのアドバイスですぐに働けるようになることはまずありません。急がずに時間をかけながら自信を取り戻し、勇気を出して前に進んでいくプロセスが必要になってきます。

カウンセリングでは、当事者本人の不安や悩みはもちろん、親が抱えている不安や悩みに対してもしっかりと受け止め、当事者本人にとって希望をもって前に進んでいける方法について一緒に考えていきます。

すぐに働くなど先を急ぐことなく、時間をかけながら 当事者本人が自分らしく働いていく方法を探していきましょう。
戻る