カウンセラーを考え始めたきっかけは
一番最初のコラム「私がカウンセラーになった理由(1)」の中で、カウンセラーになった理由を次のように書きました・・・
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初職の仕事が嫌になって転職したわけではなく、働いていく中で「悩んでいる人の力になりたい」という気持ちが徐々に強くなっていき、カウンセラーを目指し踏み出しました。
明確なきっかけがあったわけではないのですが、結婚、夫婦での新しい生活、子の誕生、子育て、そして職業人としての経験の積み重ねなど、環境の変化や新しい経験によって自分の価値観が少しずつ変わっていったことがきっかけになっているのかと感じています。
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確かにその通りなのですが、なにか忘れていることがあるように感じて考えていました。
何だろう・・・
そうだ!
思い出しました
まだ、カウンセラーになりたいと思い始めていない頃だったと思います。
知り合いが亡くなったこと
同じ会社の人ではないのですが、仕事で関係があった人が亡くなりました。
詳しいことはわかりませんが自殺だったようです。
普段、仕事で顔を合わせ、話す人でしたので、とてもショックでした。
亡くなる数日前にも会っていますが、なんの兆候も感じませんでした。
その方は40代半ばから50代前半だったと思います。当時の私は20代後半で相談してもらえるような存在ではないことは承知していましたが、なにもできなかったことが悔やまれました。
「仕事の場で見る姿以外に、どんな苦悩を抱えて過ごしたいたのだろう・・・」
たぶん、この出来事が「悩んでいる人の力になりたい」と思うようになったきっかけだったのかなと感じます。
他にも突然の別れが・・・
他にも突然の別れがありました。
今から18年ほど前のことですが、父親が交通事故で亡くなりました。
3月上旬の朝、100kmほど離れた病院に車で向かう途中、凍結路面でスリップして電柱に衝突したようでした。
父は救急車で病院へ搬送された時にはすでに心肺停止状態だったようです。
その道は、仕事で月に数回ほど走行することがあり、しばらくの間は通るたびに辛い気持ちが沸き起こっていました。
「どうして、上司は配慮してくれないのだろう・・・」
仕事は担当制ではなかったので、心の傷が癒えるまでその事故のあった方面を外して割り当てることもできたと思います。
外して欲しいと言わなかった自分が悪いのでしょうか?
もうひとつ、突然の別れがありました。
同じ職場ではなく、遠く離れた本部(東京)の職員の方が亡くなったことです。
年に一度くらいしか会わない方でしたが、北海道出身の方でしたので親近感をもっていました。
たしか死因は心不全と聞いていましたが、なにか釈然としない感じがありました。
もしかしたら・・・
なにか苦悩を抱えていたのかもしれない。
他人の悩みはわからない
このような突然のお別れを身近で何度か体験し、その時に沸き起こった気持ちがカウンセラーになるきっかけを与え、後押ししたのかと感じます。
自分の気持ちって、他人にはわからないものです。
言わないとわかってもらえない。
でも、悩んでいる時はそう簡単に話すことができない、相談することができないものですよね。
悩みやストレスが蓄積されるほど、話せなくなってしまう・・・
そうなる前に、誰かに話して欲しい。
「私でよければお話を聴かせてください」
こんな気持ちでカウンセラーをしています。