退職しようと悩んだら・・・

目次

まずは誰かに相談しましょう

何らかの理由があり退職したいと考えているならば・・・

ひとりで悩んで決めてしまわないで、
勇気を出して「誰かに相談する」ことをお勧めします。

「相談しても会社は変わらないし、気持ちも変わらないし・・・」と思っていても、
それでも、ひとりで抱え込まず、信頼できる誰かに相談してみてください。

最終的に退職することになったとしても、誰かに理解してもらえることは、
こころの支えになると思います。

ひとりで悩み
ひとりで決断し
ひとりで実行する

とても苦しいことだと思います。
ひとりで抱え込んでしまうと、メンタル不調へつながってしまうかもしれません。

「退職したい」気持ちは、悪いことではないし、恥ずかしいことでもありません。
退職するかしないかは、あなたに決定権がありますので、辞めることはいつでもできます。


もし、会社が辞めさせてくれないなら、「退職代行サービス」を使う方法もありますから、
辞めること自体の心配はしなくて大丈夫です。

退職代行サービスって?

「退職代行サービス」

かなり有名になってきましたので、ご存じですよね?
最近、テレビなどでも「退職代行モームリ」という会社名をよく聞きますね。
本来だと、本人が会社に退職の意思表示をしなければなりませんが、
お金を払うと退職代行業者が代わりに退職の連絡してくれるサービスですね。

(1)退職代行サービスを使うことが効果的と思われるケースとしては、
例えば、
・会社がブラック企業である
・退職を引き止められていて辞めさせてくれない
・退職を言えない雰囲気が充満している
などです。
これは、本人の精神的な苦痛を解消・回避するためにも、利用は妥当かと思います。


会社に退職を「言いにくい」あるいは「言えない」から、退職代行サービスを利用するのだと思いますが、
本来は、本人が会社(上司)に申し出ることが原則であることを理解しておくことは必要です。

(2)できれば、誰かに相談してからのほうがよいケースとしては、
例えば、
・ハラスメントを受けている
・仕事が合わないと感じている
・メンタル不調がある
・職場の人間関係がつらい
・会社に居ることがつらい
・やりたいことがある
・はっきりした理由が無い
などです。

誰かに相談しても解決しないこともあるかもしれませんが、
もしかしたら、相談したことで何かが「変わるきっかけ」になるかもしれません。
この、ちょっとした「変わるきっかけ」って、とても重要だと思います。

変わるきっかけをつくる


キャリアカウンセラーをしていると、
「転職を考えてます」
「会社を辞めたいと思ってます」
というご相談を受けることが多々あります。

新しい会社に転職することは、今の会社を退職することです。
転職の理由にもよりますが、「転職」はポジティブな感じがしますが、
「退職」はネガティブな感じがしませんか?
できれば、「退職」もポジティブに捉え直したうえで退職したいですね。

また、転職を迷った結果、退職せずに「残ること」に決めた際にも、
「残ること」をポジティブに捉えておきたいです。
仕方なく残るという気持ちでは、きっと不満を抱えたまま働いていくことになるでしょう。


「転職」も「退職」も「残ること」も、
自分の未来に向けたポジティブな気持ちからの行動(決断)であると、
最終的に捉えられていることが大切だと思います。


つまり、行動(決断)にどんな意味づけをするかということです。
この意味づけが「変わるきっかけ」になるのではないでしょうか。


このように、キャリアカウンセリングでは、転職するかしないかを考えると同時に、
その決断に意味づけができるように、一緒に考えていきます。

退職を伝えることのメリット

もし、「退職」という選択をしたならば、胸を張って退職したいですね。
ネガティブさを引きずったまま退職することは、自分の将来のためにもあまり良いことではありません。

そのためにも、前述の「(1)退職代行サービスを使うことが効果的と思われるケース」以外の
退職については、勇気を出して自分で退職を伝えることにチャレンジしてみましょう。


そして、この世の中は意外と狭いものです。
どこでどんなつながりがあるかわかりません。
この先困った時に、これまでのつながりが役に立つことがあります。


それを「縁」といいます。


自分から辞めた会社に、この先救われることがあるかもしれません。
退職代行サービスを使って会社を辞めるのであれば、この先のつながりを断ち切る覚悟が必要です。


退職代行サービスを利用することが悪いと言っているわけではありません。
自分の身を守るために「逃げる」ことが必要な時もあります。
ただ、できれば、自分の責任をもって最後までやり遂げる(退職の申し出をする)
ことが望ましいと思います。自尊心を守ることにつながっていくでしょう。

まとめ

まとめます。

1.退職しようかなと思った時には、誰かに相談しましょう。
◆相談する相手は信頼できる人
 ・会社の同僚や上司
 ・家族、友人
 ・キャリアカウンセラーなど

2.退職代行サービスの利用は状況によって検討しましょう。
◆使ったほうが良いケース
 ・会社がブラック企業である
 ・退職を引き止められていて辞めさせてくれない
 ・退職を言えない雰囲気が充満している

3.決断に意味をもたせることが大切です。
 ・転職も退職も残ることも、未来に向けたポジティブな気持ちからの行動(決断)である
 ・行動(決断)にどんな意味づけをするか=変わるきっかけをつくる

4.退職を伝えるメリット
 ・この先の縁を大切にする
 ・自尊心を守るため


働いていた会社が嫌になった時には、
「こんな会社辞めてやる!」
といったネガティブな気持ちでいっぱいになっていると思います。

その勢いに乗って辞めてしまう前に、
まずは誰かに相談して、冷静に考えてみましょう。

その結果、辞めると決断した場合でも、
できることなら、最後まで自分の責任を果たして辞めましょう。
そのほうが、自分へのダメージが少ないはずです。

自分が下した決断に意味をもたせることで、
自分の将来を自分でつくっていく前向きな気持ちになれるはずです。

誰かのせいでこんな結果になったと考えるのではなく、
自分の決断でこうしたという考えの方が、自信をもって前に進めそうですね。

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