人の悩みの9割は対人関係である
「人の悩みの9割は対人関係である」
と、心理学者のアルフレッド・アドラーは言っています。
ここでは、「対人関係」のことを「人間関係」として記載させていただきます。
(厳密には対人関係は個人と個人の関係、人間関係は集団・組織における関係らしいです)
人間関係の悩みについて色々な調査がありますが、
概ね、「人間関係の悩みの6割~8割は、職場の上司や同僚との関係で悩んでいる」
というような内容を目にします。
せっかく就職(再就職)が決まって一生懸命に働こうとしても、
人間関係がうまくいかないと離職につながる可能性が非常に高くなってしまいます。
人間関係って、本当に悩ましい問題です。
人間関係がうまくいかない原因が・・・
相手にあるのか
自分にあるのか
人間関係がうまくいかない原因が「自分にある」と思える人は
なかなかいないのではないでしょうか? 私もその一人です(笑)
どちらに原因があるのかをジャッジするには、
主観を取り除いて冷静に判断する必要があるので、当事者同士には難しいでしょう。
人はそれぞれに異なる価値観を持ち、主観によって生きているからです。
自分が変わったほうが楽なんだ!
仮にですが、
あなたは、原因が相手にあった場合、
相手を変えることができそうですか?
「できる」という人は、人間関係で悩むことが少ないのではないでしょうか。
でも、その代わり、気づかないうちに他人のこころを傷つけているかもしれません。
「できない」と言う人は、人間関係で悩むことが度々ある方だと思います。
他人のこころを傷つけない代わりに、自分のこころが傷ついけてしまっているかもしれません。
だから、辛くて悩むのですよね・・・
相手のこころを傷つけないし、
自分のこころも傷つけない。
そんなことが可能なのか?
私は、ある程度は可能だと思っています。
それは・・・
「自分を変える」ことなのだと思います。
「えっ、相手に原因があるのに自分が変わらないといけない?・・・理不尽すぎる!」
と思いますよね。確かに理不尽です。
でも、現実的に自分が変わってしまった方が、「早くて、楽で、効果的」なのです。
「相手のためではなく、自分のために、自分を変える」
こんな考え方ができるようになると、自分が楽になれるかもしれません!
認知行動療法は心理医療だけのものじゃない!
その方法としてはいくつかあるのですが、
例えば、ひとつの方法に「認知行動療法」を使ったやり方があります。
認知行動療法とは、認知(ものの考え方)に働きかけて気持ちを楽にする心理療法のひとつです。
簡単に言うと、ストレスのかかりにくい考え方に変えていくことを目的とした心理療法のことです。
認知行動療法を本格的にやるには、臨床心理士などの専門家の指導が必要になりますが、
セルフケアのための簡易的な目的であれば、コツを掴めば自分で実行することも可能です。
ステップとしては、
①状況を整理する
②認知のくせ(認知の歪み)を知る
③その考え方を変化させる
④行動を変化させる
という流れになります。
自分の認知を変えることは決して簡単なことではありませんが、できないことはありません。
日常での訓練、心がけ、慣れによって可能になってくるのですが、これをひとりでやるのは
なかなか大変だと思います。モチベーションを保てないかもしれません。
キャリアカウンセリング Office SORAでは、
人間関係の悩みを相談したり、簡易的な認知行動療法などを学ぶことができます。
相談でこころを軽くしながら、悩みを軽くするためのスキルを学び、少しずつ身につけていきませんか。
きっとあなたのお役に立てると思います。